世間は運動会シーズンな今日この頃、
爬虫類飼育者の皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
昼間はまだ陽射しのお陰で暖かさが感じられるものの、
いよいよ夜間の冷え込みを無視することができなくなり、
いかにも季節の変わり目、といった様相を呈しています。
ある意味、真冬よりも慎重さが求められるシーズンですから、
情報を共有しながら、集中力を高めて乗り切っていきましょう。
今年も、当店オリジナルカレンダーをプレゼントする時期がやって参りました!
店頭、または通信販売にて、商品代金税別3,000円以上お買い上げの方へ、
私が魂を込めて制作している、各月にカメやトカゲ、ヘビたちがあしらわれた、
史上最強(?)の手作り卓上カレンダーを、差し上げちゃう企画です!
毎年恒例のキャンペーンですので、じわじわと人気が出てきているはず!
数に限りがありますので、ご希望の方はお早めに!
(恐らく、11月下旬に終了となる見込み)
心ある方については事前予約も承りますのでご連絡下さい…
さて、前回のブログは予定より大幅な遅れが生じてしまい、
楽しみにして下さっていた方々にはご迷惑をお掛けいたしました。
大なり小なり、ご心配をお掛けし申し訳ありませんでしたが、
私はご覧の通り、ちゃんと動いていますので、
またこの場にて再び、楽しいニュースをお届けできれば幸いです。
読者の皆さまには、色々な角度から命の素晴らしさを感じて頂ければと思います。
そして今週は、ついやってしまいました…
偶然なのか、必然なのか、大胆にもカメオンリーブログと相成りました。
ただし、決して箸休めなどではなく、個々の戦闘力はかなり高め!
穴が開くまで、隅から隅までじっくりとご堪能下さい。
※全て完成!写真もテキストも!お待たせしました!
このブログでは、“土曜日から金曜日までの一週間”で新たにやって来た、
魅力的な生体の数々を、毎週金曜日の夜に一挙ご紹介しています!
(木曜日はお品書きと写真、金曜日はテキストをそれぞれ掲載予定)
金額などの詳細は、後日ウェブサイトの在庫リストへ掲載されます。
よろしければ、以下のメニューよりご参照下さい。
◆リアルタイムストックリスト◆
ミズガメ / リクガメ / ヘビ / トカゲ / ヤモリ / その他(両生類や小動物など) / 雑誌・書籍
(新着以前の在庫状況は、各ページのリストをご参照下さい!)
マレーニシクイガメ(S)
人工飼料を平然と食べまくるまさかの健康状態にただ一言、あっぱれ!
タニシを食うから、ニシクイガメ。
そんなネーミングの由来も、本種の生態を知っていてこそ理解に及びますが、
ニシという単語が巻貝を意味することなどそうそう知られていないでしょう。
昔から図鑑などには必ず掲載されていたため、その姿だけは有名でしたが、
冷静に観察してみると、とてつもなく変わったビジュアルの持ち主で、
分類学的にも、近縁と呼べる仲間が他に見当たらず、
何でも分子系統学的にはボルネオカワガメが最も近いらしいのですが、
そんなことを言われましても、という結果にただ驚くしかありません。
他に代えが利かないミズガメの代表的存在とも言えますが、
ここ日本においては、その昔コンスタントに流通していた歴史はあっても、
この数年、つまり十年近くはほぼ皆無と言っても差し支えないほど激減し、
世間では初めからいなかったものとされているような風潮さえあって、
往年のファンとしては寂しさが募るばかりです。
と、ここまでは過去に思いを馳せてみましたが、
やはり思い出は美化されるのか、餌を食べないカメとして有名であることを、
全く以って無視した話の流れに、我ながら憤りを感じます。
情緒不安定と思われても仕方ありませんが、
素敵なカメであることは間違いないのと同時に、
物凄く飼育に苦労させられた経験を持つ方が大半を占めるジャンルにつき、
実はもう再会は叶わないと、スパッと諦められればどれほど良かったか、
そんな考えが頭をよぎったのも束の間、冗談で投入した人工飼料を、
ものの数秒で見事に消し去ったこの個体の力を目の当たりにした途端、
まるで魔法(呪い?)をかけられたかのように、脳内がニシクイでいっぱいになり、
結局のところ、好きを我慢するのが如何に困難な課題であるかという現実を、
ただただ目の前のカメから突き付けられたのでした。
結局、何を申し上げたかったのかと言えば、
ほぼ幻と化していた本種は、飼育難関種だった過去を持ち、
再会したところで飼えないのであれば、再会できない方がマシ、
と思っていたら、人工飼料をキッチリ食べてしまったので詰んだ、
もう諦めるしかない、良い意味で、というような具合です。
もちろん、こんな素晴らしい出物は1匹しかいませんので、お早めにどうぞ。
ニホンイシガメ(国内CBベビー)
※複数匹います!
いよいよシーズンイン!続々と新たなベビーがお目見えする良い流れ!
少し前に、今年初のイシガメベビーをご紹介したばかりでしたが、
またまた別の方より、新しい血統の子孫たちがもたらされました。
当店では主に、と言うよりもほぼ全て、お客様のお宅で誕生した、
飼育下で繁殖されたイシガメばかりを取り扱っているため、
健康状態やそのルーツにも安心してお選び頂けるものをご紹介しています。
ご察しの通り、それぞれのチームにテーマカラーが存在していて、
血筋が変わると、おおよそでも色合いが変わりますので、
デザイン的にピンときたタイミングで、お好きなものをお選び頂ければ幸いです。
もちろん、人工飼料にもきちんと餌付いていて、育て易いコンディション!
(写真は兄弟の一部で、他にも複数準備しています)
フロリダハコガメ(国内CBベビー)
色々な意味でアメハコ界の優等生が、健康でピカピカのベビーサイズにて!
もちろんそのチョイスにも抜かりなく、複数いた兄弟の中から、
甲羅は言うまでもなく、頭部や前肢に発色したイエローがより濃厚で、
地色とのコントラストがパキッとした渾身の1匹をセレクト!
一部では有名な話ですが、フロリダはアメハコと呼ばれるものの中で、
最も小さなサイズで生まれてくるため、見た目には少々心配でも、
実は餌付きの良さではトップレベルの成績を収めるそのギャップに、
良い意味で騙され、意表を突かれる、抜群の育て易さを誇ります。
また、色柄も大変麗しく、顔立ちなどもまた何処か女性的であり、
そのエレガントな佇まいも合わせて、やはり屈指の優等生だと思います。
現にこの個体も人工飼料をサクサク食べてくれるため、
飼育に際してピリつく必要が殆どないところもまた、魅力のひとつと言えるでしょう。
一年を通してもこのタイミングでしか手に入れるのが難しいため、
高価な部類ではありますが、是非ともご検討願えましたら幸いです。
ミツユビハコガメ(セレクション・国内CB)
待望のシーズンイン!ドカンと一発、美麗セレクションミツユビ!
ここ暫くの間は、アメリカハコガメを取り巻く環境が目まぐるしく変化し、
時に穏やかでないと感じることもしばしばありましたが、
ようやく妙な過熱ともおさらばし、ようやく私たちのアメハコが帰って来ました!
という訳で、ちょっと久しぶりに“恒例のセレクション”をやってみようと思い立ち、
苦心して集めたメンバーが、ご覧の4匹です。
写真は向かって左の個体から、上から順に個別で掲載しています。
もちろん餌食いは良好、あるいは抜群!
個体A
まずはミツユビの基本となる、背甲に模様が出にくいパターンレスタイプより、
ベーシックなデザインかと思いきや、頭頂部に濃厚な赤味が感じられ、
成長に伴う更なる発色に期待したい、そんな1匹。
教科書通り、プラスアルファな、絶対に外さない路線とも言え、
正統派なミツユビを育ててみたい方にオススメです。
個体B
お陰様で、写真のみの掲載で早速SOLD!
パターンレス、かつ強い黄色味を持つこれぞセレクションな1匹でしたから、
金銭的評価も高かったのですが、心ある方のもとへ早速旅立っていきました。
個体C
お陰様で、写真のみの掲載で早速SOLD!
こちらはその昔、私が勝手に“キボシタイプ”と呼んでいた、
まさにあのキボシイシガメを彷彿とさせる、美麗血統のベビーです。
上の個体と同じく、こちらも早々に旅立っていきました。
個体D
ラストは柄入り、背甲のチップが目に飛び込むのは言うまでもなく、
頭部の所々にキラリと光る、星屑のようなオレンジスポットもまた、
成長に伴う変化をますます期待させる、重要な要素のひとつです。
両目の下、口角の辺りにも赤味がじわっと滲んでいて、
体中の何処から爆発が起きてもおかしくはない、将来有望の1匹です。
キタクロコブチズガメ(国内CBベビー)
チズガメの中ではどちらかと言えばリーズナブルな位置付けでありながら、
各パーツの作り込みが秀逸なために一目置かれている、往年の銘種!
もう一方の亜種、デルタクロコブに比べ明色部が目立つデザインで、
頭部や四肢のラインは黄色が太くなり易い傾向にありますが、
それにしても今回の1匹は選びに選んだ、圧倒的ハイイエロー!
特に足のラインは黄色を通り越してオレンジに変化しているぐらい、
元来備わる品質が恐ろしく高められた様子が見て取れます。
水を切るように泳ぐ巧みな遊泳力も相まって、見応え抜群!
イベラギリシャリクガメ(EUCBベビー)
ベビーのようでベビーでない、ふっくらと育ち始めた嬉しい安心サイズ!
甲羅が白く色抜けすることで、頭部や四肢の黒さがより際立っているのか、
あるいはボディがより黒々とすることで、甲羅の明るさが際立っているのか、
どちらが先で、どちらが後なのかは分かりませんが、
いずれにしても双方が双方を引き立て合っていることは間違いありません。
成長すると、背中はギリシャらしくこんもりと盛り上がりますし、
体表の鱗はギラ付きを増し、メタリックな質感へと仕上がっていきます。
原産地の関係で、元来高い耐寒性を備えているため、
例えばヘルマンリクガメや、マルギナータリクガメなどと同じように、
屋内、あるいは屋外での無加温越冬も可能な種類です。
Mazuriリクガメフードをもりもり食べて、準備万端でお待ちしています。
ヒガシベルセオレガメ(M)
巷で話題のヒガシベル、状態抜群のプチ飼い込みを1匹のみ丁寧にセレクト!
この数年、あるいは十数年、リクガメの世界にいる我々にとっては、
ベルセオレと言えば当然の如くニシベルセオレガメであり、
ヒガシのことは、知識としては持ってはいるものの、絶対出会えないだろうと、
半ば諦められた存在と化していた感も否めず、
途中、ゾンバと名乗る新たなタイプが出回った時代もありましたが、
それもまた高貴なものでしたから、一般に普及するなど夢のまた夢でした。
ベルセオレを目の前に見つけるや否や、冗談で爪の本数を数えてみたりして、
とは言えそんなエラーは起きるはずもなく、ずっとニシばかりを目にして、
今日までの日々を過ごしてきた方が、セオレファンの大半を占めていると思います。
今回、実質初めて自らの手の平にのせてみて真っ先に感じたことは、
ニシに比べヒガシの方が幾分シャープで、色合いもまた攻撃的な印象があり、
抽象的な表現ではありますが、可愛いよりも、格好良い系であることが分かりました。
そのスマートなプロポーションには、何処かソリガメを連想させる雰囲気もあって、
正直、歴史的に見ると世間ではあまり珍重されてこなかった、
セオレガメという存在の価値を底上げしてくれるような、
そんな喜びさえ味わえた今回の出会いでした。
初期状態はもちろん、今後の健康状態にも気を配るべき種類なのでしょうが、
ちょっと拍子抜けしてしまったのが、当店にやって来て間もなく、
Mazuriリクガメフードを勢いよくムシャムシャ食べてしまい、
ケージ内を走り回っている様子を見せ付けられると、逆に何を心配して良いのか、
一般的なリクガメとさほど変わらない暮らしぶりに圧倒されっ放し。
変な言い方ですが、これは“きちんと飼えるリクガメ”のようです。
成長に連れて、背甲のシーム部分が白抜けすることを期待しています。
本日ご紹介した新入荷生体についての
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