おかんが走る
先週の三連休辺りから、あいにくの風邪に見舞われ、
いつにも増してモタついてしまった、今日この頃。
店頭での営業はおおむね通常通り行っていたのですが、
ウェブ関連の作業に滞りが見られ、ご迷惑をお掛けしました。
そして昨夜辺り、いよいよ復調の兆しが見え、
ずっと傍にいたおかんは、私の横を走り去っていったようです。
追加戦士もそこそこ出せましたので、ここから一気に仕上げていきます!
※大変お待たせいたしました!
いつの日か、テキストを短めに抑えることで期限内に終わらせる、
そんなことを宣言していたのをすっかり忘れてしまいましたので、
結果的に、皆さんそれなりの文章量で勝負してしまいました。
度々わがままにお付き合い下さり、いつも本当に有難う御座います!
このブログでは、“土曜日から金曜日までの一週間”で新たにやって来た、
魅力的な生体の数々を、毎週金曜日の夜に一挙ご紹介しています!
(木曜日はお品書きと写真、金曜日はテキストをそれぞれ掲載予定)
金額などの詳細は、後日ウェブサイトの在庫リストへ掲載されます。
よろしければ、以下のメニューよりご参照下さい。
◆リアルタイムストックリスト◆
ミズガメ / リクガメ / ヘビ / トカゲ / ヤモリ / その他(両生類や小動物など) / 雑誌・書籍
(新着以前の在庫状況は、各ページのリストをご参照下さい!)
ニシキダイヤモンドガメ(ピンクヘッド)
お陰様で、写真のみの掲載で早速SOLD!
オルナータの頭部が桃色がかったものが、ピンクヘッドと定義付けられ、
国内の市場において認知され始めたのは、既に十年以上も前のことですが、
それからおよそ十年、このカラーリングはオルナータの価値を格段に引き上げ、
また、ダイヤモンドガメ全体の存在感をも高めてくれたような、
革命的であり、その後も長く愛され続けるキャラクターとして君臨しています。
今でこそ、国産のピンクヘッドが比較的安定して出回るようにもなりましたが、
私などは何処か昔気質なところもあって、この色彩を見るとやはり嬉しくなります。
今回は早々に売れてしまいましたが、またいずれ取り扱うことが叶えばと思います。
モリイシガメ(国内CB・S)
無論まだ未完成ではあるものの、花火が上がったような背中の模様が素晴らしい!
アメリカのミズガメと言えば、代表的なスライダーやチズガメなどのように、
色鮮やかでバラエティに富んだ華やかなものに彩られる一方で、
ドロガメやニオイガメといった、小型種の定番キャラもズラリと揃っていますが、
本種のように古風かつスタンダードを究めたような種類も忘れてはなりません。
一見、ベーシックなデザインなのかと思いきや、一周回って実は風変わりなカメで、
生まれたての状態では、まるで土の中から這い出したそのままのような、
全身茶色で、特徴らしい特徴の見当たらない姿をしているのですが、
こうして成長し始めると少しずつその正体が露わになり、
背甲は、学名の由来ともなった木彫りのような複雑な凹凸を表面に持ち、
そこへ放射状の模様が描かれたり、ボディにはオレンジ色が滲み出てきたり、
頭部はより黒々と変色しながら大型化するなど、何もないところからの飛躍が凄まじく、
カメと共に歴史を刻んでいくような、育て甲斐が存分に味わえる往年の銘種です。
五大湖周辺に分布するが故に、非常に高い耐寒性を持つことでも知られ、
屋外飼育の最有力候補として多くのファンが憧れる存在でもあります。
現在、ベビーの姿を脱ぎ捨て大人の色香を僅かでも醸し始めたお年頃。
ここから更に、ガッシリと格好良い念願のモリイシへと仕上げていきましょう。
ニホンイシガメ(ハイイエロー)
その黄色さは言うまでもなく、全体に行き渡る透明感が素晴らしい!
イシガメの美しさは、しばしば赤色を用いて評されることが多く、
つまり赤ければ赤いほど良い、という価値観は確かに存在しますが、
本来は赤、黄、緑、黒など、いくつかの方向性を有しているはずであり、
このように赤味が一切感じられないと言っても良いほど、
黄色オンリーで戦いに挑む、そんなタイプがいても面白いでしょう。
多くの場合、各甲板に苔にも似た模様が入る印象が強いと思いますが、
この2匹は珍しく、そういったある種の“にごり”が殆ど消失しているため、
地色のイエローがより一層際立たせられているのが最大の強みです。
たとえ数十匹の中から探そうとも、いない時には絶対にいない貴重な存在です。
ミシシッピニオイガメ(国内CBベビー)
※複数匹います!
昨年に続き、今年も繫殖成功おめでとうございます!
長きに渡り、ビギナー向けの入門種として位置付けられ、
その役割を存分に果たし続けている業界きっての功労者は、
世界的に養殖が進められ、主に原産国アメリカからベビーが輸入されて来るため、
正直、あまり珍重されることはありませんが、これが国産ともなると、
あいにく、なかなか熱心に殖やし続けられている方も決して多くはありません。
どこの国で生まれようとも、カメそのものに大きな違いはなさそうに思えますが、
やはり海を越えていない分、ベビーであっても新しい環境に馴染むのは早く、
アメリカ産に比べ出だしの飼い易さは格段にアップしますし、
何よりも、日本生まれの方がより温もりが感じられて素敵、
という思いで手に取って頂ければ、殖やされた方も大変喜ばれると思います。
クロハコヨコクビガメ(S・M)
大変お待たせいたしました!いそうでいないニガーをようやくゲット!
しかも今回、久々ながらワイルドとは思えぬツヤピカ感が素晴らしい!
名前はクロハコヨコですが、黒いハコヨコ、というのは何も珍しくはなく、
むしろハコヨコの殆どが黒いのでは、とツッコみたくなるほどですが、
言うまでもないほどですが、本種の強みは色ではなく形、とご理解下さい。
例えば、本属の代表であり標準と位置付けられるのがクリイロだとして、
時に最も鮮やかなものがアダンソンやトゥルカナだとすれば、
恐らく、最も格好良い形状を持つものがニガーことこのクロハコヨコなのです。
鼻先が鋭く尖り、妙に幅広な三角形の大きな頭部に始まって、
前肢の爪もまた鋭利であることこの上なく、触わるものみな傷付ける勢いで、
フラットで山型の甲羅にも全体をまとめるシャープさが備わり、
他種とは大きく異なった独特なデザインが最高にクールだと思います。
今回、ベビーに程近い可愛らしい安心サイズと、
ガッシリとした安定感が漂うミドルサイズの、大きさで選べる2匹が入荷!
個人的に一番好きかもしれないペルシオスですが、入荷は稀なのでお早めに。
アラブギリシャリクガメ
(国内CBベビー)
先日、この場にて国産ギリシャのベビーをご紹介しましたが、
今回はその兄弟に当たる2匹が、追加でやって来ました!
ただし、今年の分はこれで最後!
いくらワンペアから生まれた兄弟とは言え、
色合いやお顔立ちにはやはり個体差が見られますので、
よく吟味して、お好きなものをお選び下さい。
(先の1匹は既に、ウェブサイトのリストに掲載中)
度々申し上げているように、アラブギリシャの国内繫殖例は少なく、
そもそも、CBとして海外から輸入されるケース自体少ないですから、
ヨーロッパからやって来るイベラギリシャではなく、
アラブが好み!という方にとっては絶好のチャンスだと思います。
(♂)
一方、こちらはツヤピカで上手に育てられたサブアダルトのオス!
上のベビーたちとは類縁関係も何もありませんが、
たまたま同じタイミングで入荷しただけなのに、
まるでベビーから飼われていたような(実際そうかもしれませんが)抜群の仕上がり!
色良し、形良し、そして質感も良しの三拍子が揃った優良個体です。
ヒナタヨロイトカゲ “オールドタイプ”(S・M / 国内CB)
今時の輸入ものではない、一昔前のタイプより繁殖された国産ヒナタヨロイ!
先月、同じ出所のペアをご紹介したところ、全て売り切れてしまったため、
残る2匹を、更に追加でデビューさせてみたいと思います。
写真の上が2024CB、下が2023CBで、ちょうど一年違いです。
その昔、タンザニアからかなりまとまった数で輸入されていた時代の、
消えていなくなる終盤の辺りで手に入れられたものが種親になっています。
可愛いベビーサイズにするか、一年育てられた安心サイズにするか、
どちらも元気に過ごしているため、同様に飼い易いと思います。
アオダイショウ
ノーマル “ブルー”(♀)
たかがノーマル、たかがアオダイショウと侮るなかれ!
このカラーリングこそ、まさに“リアルブルー”な理想の形です。
国後島産、あるいは北海道産など、本種の数ある産地において、
青味が強くなる傾向にある、とキャンペーンされることの多い彼らは、
だからと言って、必ずしも明確に青くなる訳ではなく、
一方で、北に産するものでなくともはっきりと青い個体ももちろんいて、
ノーマル、つまり野生型だからこそ豊かな個体差が楽しめるのです。
捕獲されたばかりの野生個体ではなく、生後一年ほどの、
いわゆるイヤリングサイズから育てられた飼い込み個体という点も安心!
場合によっては、今直ぐにでもブリーディングに参加できると思います。
アルビノ(♂)
同じアルビノの中でも、特に白さを意識して選び抜かれた絶品!
国産のヘビとしては殆ど唯一、天然記念物に指定されている、
「岩国のシロヘビ」とは、山口県岩国市に棲息する本種のアルビノを指し、
世間一般における“アルビノ=白い”という認識をより強めているようです。
ただし、少なくともペットトレードにおいて見かけられるものについては、
どちらかと言えば黄色い、場合によってはもはや金色(こんじき)のヘビ、
と言い切った方が理解されやすいのではと思われるものも多数いて、
はっきり白い、と言えるアルビノアオダイショウは極めて珍しいのが現状です。
この個体には、そういった背景を把握した上で白くなってほしいという願いを込め、
セレクトし、アダルトサイズまで育て上げられたという経緯があり、
大切に飾るも良し、白いベビーを誕生させるべく繁殖に用いるも良し、
色彩のクオリティを大切にしたい方へ捧ぐ、思いの詰まった飼い込み個体です。
カーペットパイソン(EUCB)
スーパーキャラメルタイガー(Dhetアザングラナイト・♂)
早くメスに追い付きたい、今が育ち盛りの飼い込み安心サイズ!
ペア販売に限定するつもりはありませんが、ご察しの通り、
元々は下に登場するメスとのブリーディングを想定し、育てられていたオスで、
キャラメルがスーパー体になることで、子孫は全てキャラメル持ちとなり、
相手がキャラメルを持っていれば、スーパー体が2分の1の確率で得られます。
タイガーはポリジェネティックとされていますので、
遺伝法則に則って確実に子孫へ渡せる訳ではありませんが、
考え方によっては、ベビーの模様にバリエーションが出せると捉えることもでき、
つまり兄弟間で様々なデザインを持つものが得られて面白いと思います。
ダブルヘテロで、アザンティックとグラナイトが入っていますので、
こちらも組み合わせ方によっては十分活用できる、優秀な種親候補です。
最後に、スーパーキャラメルが本領発揮することについては、
成長に連れて次第に露わとなりますので、育てながら楽しみにお待ち下さい。
キャラメル(Dhetアザングラナイト・♀)
同じキャラメルでも、地色の黄色味が相当に強められたハイクオリティ!
バンド部分の抜け感はともかく、有色部の濃厚な発色が素晴らしく、
これは恐らく、由緒正しき出所の個体であることも関係しているのでしょうが、
かなりハイレベルなセレクティブブリードが行われた結果であると推察します。
ラットも呑める、ある程度育ったサイズですから、この先の成長によって、
ガッカリさせられるような嫌な変色が起こる可能性は考え難く、
この強いメリハリを武器に、フルサイズまで突き抜けて欲しい一本です。
上のオスとは許婚のような関係でしたが、それもそのはず、
共通の武器としてキャラメルが、そして更にヘテロの内容まで一致していて、
つい、ふたりが再び一緒になれる日を想像してしまいます。
繁殖を目指すか否かにかかわらず、大切に育てて頂ければ幸いです。
本日ご紹介した新入荷生体についての
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