終わらせたくない、夏。~台風には気を付けて~
はい、遅れています。
元々、毎週金曜日にお送りしていたこのブログですが、
“元々は”品質向上のために、木曜と金曜に作業を分け、
写真を見やすく、そしてテキストを充実させるつもりでした。
が、しかし、私が欲張りなために次第に入荷数が増え、
増えた品数に対して、もっと良い写真をと更に欲張り、
せっかく頑張って仕入れたものだからと、テキストも欲張り、
気が付けば、ほぼ毎日このブログと向き合う日々…
いや、全く以って構わないのですが(あくまでも私のエゴですから)、
こちらが良くても、読者の皆さまがそれを良しとするかは別問題!
と、何も考えず、何も下準備せずに書き殴ってしまいましたが、
失礼ながら、ここでウォーミングアップを図り、
生体の紹介文へ向かうための流れを作る姑息な戦法です。
最近では気温が僅かながらでも落ち着きを見せ、
絶対に錯覚だとは思いますが、夏の終わりを感じさせる今日この頃。
そうかと思えば、台風の被害に意識を向けざるを得ないシーズンとなり、
仕事柄、趣味柄、週間天気予報が手放せない毎日です。
とは言え基本は夏ですから、爬虫類の飼育に前向きな方が多いのも事実で、
私以外のスタッフも、日々店頭では接客に邁進しています。
皆さまのお陰で、我々のトークスキルは磨かれるばかりで、
心から感謝していますので、是非店頭へ足を運んでみて下さい。
活発な議論が交わされる店内にて、気持ちを盛り上げていきましょう!
さて、今回もトカゲ、ヘビ、カメ、両生類と、
オールジャンルからの豪華なラインナップ!
(ちなみにこのオールジャンル状態はなんと8週連続記録!)
そして、今回も写真点数が100枚を超えてしまいました…
そりゃあ撮影も大変な訳だ!ということで、隅から隅までご覧下さい!
※追加戦士、総員出撃完了です!
テキストも、ようやく完成!遅くなってすみませんでした!
自ら課した(科した?)ミッションに逃げ出しそうになりながら、
ようやく解放された気持ちです…さて、次のブログの準備に取り掛かりますか。
このブログでは、“土曜日から金曜日までの一週間”で新たにやって来た、
魅力的な生体の数々を、毎週金曜日の夜に一挙ご紹介しています!
(木曜日はお品書きと写真、金曜日はテキストをそれぞれ掲載予定)
金額などの詳細は、後日ウェブサイトの在庫リストへ掲載されます。
よろしければ、以下のメニューよりご参照下さい。
◆リアルタイムストックリスト◆
ミズガメ / リクガメ / ヘビ / トカゲ / ヤモリ / その他(両生類や小動物など) / 雑誌・書籍
(新着以前の在庫状況は、各ページのリストをご参照下さい!)
テイラーカワリアガマ(フルアダルト・Pr)
昼行性小型トカゲの中では無類の人気を誇る、通称ゼノガマ!
いきなりですが、オスの信じられないほど鮮やかなブルーの発色は、
写真の一枚目からもうかっ飛ばしていて、隠し切れないインパクトがあります。
まるで日本のカワセミのような、爽やかなカラーリングは本当に見事で、
気分や状態によって色の出方は刻一刻と変化するものの、
普通に飼育していれば必ず楽しめる、飼い主だけの特権と言われています。
デフォルメされた、キャラクターチックな可愛らしいデザインには、
同じくアフリカのヘルメットゲッコーなどにも通ずるものが感じられ、
小さくて、ペアで同居させられるという点もまた、繁殖を目指したくなるなど、
近しいコンセプトを抱きやすい、同じような強みが備わっているのだと思います。
この2匹は、最近輸入されたばかりのものではなく、現状で2、3年ほど、
国内で飼い込まれた状態抜群のペア!しかも産卵経験済み!
ワイルドにしては珍しく、尻尾の先まで残っているのも嬉しいポイントで、
日々の暮らしを楽しみながら、ブリーディングにまで挑戦できる、
健康状態の整った最高の掘り出し物です。お早めにどうぞ!
ノギハラハガクレトカゲ(♀)
言うなれば、カメレオンモドキモドキ。
あれ、それは一周回ってカメレオンなのでは?というツッコミはナシで、
ただ単に勢いで考えだだけのネーミングですから、細かな言及は避けて下さい。
イメージとしては、カメレオンモドキの向こう側にいるトカゲで、
言い換えれば、南米版カメレオンモドキとも呼べるでしょう。
この話は、一体どこから始めるべきなのか難しいところがあり、
箇条書きにすると、イグアナとアガマはよく似た別のグループで、
カメレオンはアガマから卒業、独立した新たなグループで、
イグアナの中にも“カメレオン化”を目指したグループがいて、
そのコンセプトを持つもので最も有名なのがカメレオンモドキと呼ばれるグループで、
一方同じイグアナの中に、カメモドとは異なるルートでカメレオンを目指したグループがいて、
そのどちらも本家カメレオンのようにイグアナを卒業することはなかったものの、
ある種イグアナ離れした個性的な特徴を持つ、ペットの世界ではマイナーながら、
カメモドではない方のイグアナ界のカメレオン、それがハガクレトカゲなのです。
正直、私のファーストインプレッションは「まだこんなトカゲがいたのか!」で、
世の中がカメレオンモドキを諦め始めて暫しの時間が経ちますが、
こんなに色鮮やかで、姿かたちも実に興味深く、小型で大人しく、
あとは状態良く飼育ができて、繁殖まで成功すれば最高、というシナリオです。
このメスはプチ飼い込み個体で、輸入直後の初期状態の悪さは微塵もなく、
これなら飼える!と思わせてくれる絶品ですから、
どうか次世代に名作を残すという意味でも、挑戦してみて下さい。
ノギハラバシリスク(♀)
まさかのノギハラシリーズ、第2弾!
これでノギハラ2になりましたから、あと44人集める必要がありますが、
とそんな冗談はさておき、かの有名なバシリスクの仲間の中でも、
特に小型で可愛らしい、実は一番飼い易いのかもしれない隠れた銘種!
何をどう考えても、グリーンバシリスクの存在が大き過ぎて、
緑色ではない時点でスタートから出遅れている感は否めませんが、
何も同じ方向へ走り出さずとも、こちらノギバシについては、
全く別の路線を目指せば良いのでは、と考える次第です。
例えばキノボリトカゲなどにも近しい、60センチクラスのケージで無理なく飼える、
優れたビジュアルを持つ樹上性のトカゲ、と捉えれば、
逆にそのポジションを他に誰が埋めてくれるのか考える方が大変なほど、
意外や意外、ニッチな需要を満たしてくれる秀逸なキャラクターと言えるのです。
そしてこの個体は既に、産卵経験を持つフルサイズのメスで、
こんなに小さくて可愛らしいのにバシリスク!というギャップが堪りません。
輸入されたばかりではなく、大切に飼い込まれていた状態抜群の逸品です。
ヒョウモントカゲモドキ(ブラックナイト・♀)
かの有名なメラニスティックの名門、ブラックナイトより、
模様がしっかりと描かれてはいるものの、本来黄色いはずの地色は、
流石はブラックナイト家の出身、すっかりトーンを落とした色調で、
モノトーンにも近しいカラーリングに仕立てられた、柄モノのメス。
序列、と言ってしまえばそれまでなのですが、やはりフルブラックと称される、
ソリッドカラーのブラックナイトばかりに世間の注目は集まるものの、
何処までいっても持ち前の個性を引き出す過程で生まれた品種ですから、
(難しい言葉で多因生成遺伝、ポリジェネティックなどと呼ばれます)
各々の希望や好みが、一体のレオパに描き出されていれば、
それが各々にとっての正解であり、理想的なレオパになるのだと思います。
相対評価と絶対評価が混在するややこしい環境ではありますが、
自分の胸に手を当てて、本当に必要なものは何かを考えてみては如何でしょう。
この姿を見て格好良いと感じることがあれば、それが正解です。
カラスヘビ(♂)
実に久々のお目見え!今や貴重なジャパニーズブラックラット!
日本を代表するナミヘビの二大巨頭と言えば、アオダイショウとシマヘビですが、
カラスヘビとは、そのシマヘビが先天的にメラニズムを起こし、
体の大半がおおむね漆黒に変色した、野生下における突然変異個体を、
あの有名な鳥になぞらえて、そう呼ぶことが定着したものです。
全体のカラーリングが大きく変化しているのは言うまでもありませんが、
赤い閃光を伴う、あの鋭い眼差しでさえも優しい表情へと様変わりし、
ここまでやられると、全く別の生き物と捉えざるを得ないようです。
今回は数年間ペットとして飼われていたものがやって来ましたが、
昨今ではワイルドの棲息数、棲息密度も目に見えて低下しているらしく、
数年前、十数年前と比べて明らかに流通量が減少しています。
見た目に魅力的であることは今や周知の事実ですから、
今後は繁殖された幼体なども出回るようになると喜ばしいですね。
外国産の種類にはない味わいが詰まったカラスヘビを、お探しの方はお早めに!
アオダイショウ(アルビノ・♀)
そろそろ繁殖も視野に入れられそうな、ふっくらと育てられたサブアダルトのメス!
本種のアルビノは、俗にシロヘビと呼ばれてはいるものの、
このシステムは「緑色なのに青信号」とちょっと似ている気もして、
アルビノ化すると白くなる、という端的な表現をそのまま取り入れているのでしょう。
もちろん、白くなるという言い回しは決して誤りではないと思いますが、
品質の違いにより、個体によっては相当黄色味が強くなるケースもあって、
このメスは体中から金色(こんじき)の輝きが発せられる、素晴らしいクオリティです。
金運が、縁起が云々、といった解釈は自由に広げて頂くとして、
ベビーではなく、スタート時点である程度育ったサイズから始めることは、
安心感はもちろん、抜群の存在感をいきなり味わえる訳ですから、
育成期間をすっ飛ばし、最初からフルスロットルというアドバンテージにもなり得ます。
元ペットで、未だブリーディングには参加したことがない個体ですから、
繁殖を目指す方にとっては、新たなオスを自由に選択できるメリットも!
コーンスネーク(国内CBベビー)
キャラメルストライプ(♀)
これは見るからにハイクオリティ!
ストライプの出来が素晴らしく、特に下半身は見事なバニッシング状態に!
モトレーと対立遺伝関係にあるストライプは、それらが混ざり合うことで、
文字通りのストライプとは言い難い、あいにくの品質になってしまうものも。
つまりその名の通りのものを手に入れようとするのであれば、
カラーリングよりもまずストライプの程度から確認する必要があって、
美しいストライプは最低条件であり、なおかつ最高の条件なのです。
惜しむらくは、キャラメルという品種の性質上、
ベビーの段階ではやや黄色い、おおむねグレーのヘビになってしまうため、
その魅力や強みがが伝わり難いのですが、捉え方によっては、
育てば育つほどその黄色味は真価を発揮していくとも言え、
スッキリとしたボディの奥からキャラメル要素が滲み出てくる様をお楽しみ下さい!
バター(♂)
お陰様で、写真のみの掲載で早速SOLD!
上のキャラメルに、アメラニスティック(アルビノ)を加えたコンボモルフ。
その名の通り、成長に連れて溶かしバターのように黄色が滲み、
表面に照りを伴うイエローに全身が覆われていくものです。
黄色系のコーンは全体における主流ではないものの、一部に根強いファンがいます。
ヒョウモンガメ(ケニア産)
今年はこれで最後!だと思います!
少なくとも私は最後だと思いましたので、腕によりをかけて、
選べるだけ選び、片手に載せられるだけ載せてみたら、なんと全部で8匹!
ちょっとやり過ぎましたでしょうか。でも後悔はしていません。
この中から削りますか、いやそれはできないでしょう。
事実、できませんでしたから。
ちょっとテキストがやけくそに見えるかもしれませんが、そんなことはありません。
とにかく私は嬉しいのです。この手に込められた興奮と感動を、貴方にも!
(誠に恐れ入りますが、各個体のテキストは手短に…)
“スーパーホワイト”
一目見て、やってくれたな!と思いました。
今回のケニアヒョウモンの中で、間違いなくぶっちぎりのナンバーワン!
失礼ながらあのヒョウモンガメで、こんなに艶やかな美しさを味わえるとは、
思いも寄らぬ事態に頭が混乱しそうになりながらも咄嗟に手を伸ばし、
気が付いた時には既に、私の手の中でこのカメは丸まっていたのでした。
色、形、質感、そして餌食い、全科目パーフェクトな優等生!
何処にもケチを付けるところがない、この先もヒョウモンガメの未来を、
トップでリードしてくれる存在になってくれれば幸いに思います。
“ショート”
便宜上、ショートと名付けましたが、まず注目すべきはこのグリグリ!
このタイプは毎回人気で、率直に面白さを感じさせてくれるからでしょう。
同じベビーの中でも余計に、育った姿をワクワクをもって想像したくなるものです。
そしてよく見ると、左右の肋甲板が1枚少なく、3枚ずつになっていて、
形は綺麗に左右対称なので、これもまた個性的で面白いです。
柄モノリクガメならではの、更に上のオンリーワン感をお求めの方へ!
“セレクション”
こちらも上のショートと同じく、グリグリタイプより選抜!
(グリグリとは初生甲板に描かれる模様の強さを表しています)
ポイントとしては、グリグリかつお肌が色白というギャップの面白さで、
頭部や四肢が乳白色にまとめられているところに将来性を感じました。
“セレクション”
こちらは個人的に、優等生タイプと呼んでいる、
俗にホワイトヒョウモンと称される、成長に連れて明色部が増大し、
黒い斑紋が描かれることはあっても、かなり白勝ちな仕上がりになる、
そんな方向に進んでいくのではと期待している系統です。
つまり、多くの方に好まれる美しいヒョウモンガメを目指した、
将来性抜群、選りすぐりの一匹なのです。
“セレクション”
こちらも上と同じく、優等生タイプより選抜!
全体に黄色味が強く、甲羅も丸みを帯びていて可愛らしいです。
ベビーながら、成長線がしっかり出ているところも安心!
“セレクション”
今回の便では珍しく、そこそこ育ったサイズもちらほらいて、
その中から、ある意味新作とも言えるでしょうか…その名もグリグリブラック!
大きな声を出しているだけで、ただ前後の単語を繋ぎ合わせただけですが、
初生甲板の模様はグリグリと、強烈な濃さによって描かれていて、
なおかつ、序盤の成長線がほぼ全て漆黒に染まるという大胆なデザイン!
深いことは何も考えず、ただ将来の姿が見てみたい一心で選抜しました。
これまでのセレクションの流れに一石を投じる絶品です。
“セレクション”
お陰様で、写真のみの掲載で早速SOLD!
こちらは上のグリブラとは対照的な、パターンレスブラック、
というコンセプトで選抜したものでした。
早速お気に召して下さり有難う御座います!
“セレクション”
ラストはパターンレス、そしてライトカラー、
成長線に散った微細な模様が妖しげなオーラを発していて、
やはりこちらも将来の姿が気になり過ぎる、変化球的な一匹!
これまでに数々のヒョウモンガメを目にしてきましたが、
言葉では表し難い、少々不気味とも取れる不思議な空気を纏う、
何と申しますか、“らしくなさ”を前面に押し出した個体です。
マルギナータリクガメ(スロベニア産)
かの有名なヘルマンリクガメの本当の相方は、何を隠そうこのマルギナータ!
何となく、恐らく何となくという感覚で良いと思いますが、
ヘルマンとしばしば横並びに捉えられることが多いギリシャは、
最大サイズや、大まかなシルエットが似通ってはいるものの、
分類的には少し離れていて、飼育方法にも僅かながら違いがあります。
こちらマルギはと言うと、分布域はヒガシヘルマンと同じエリアで、
当然と言えば当然ですが、耐寒性を含む生活スタイルに多くの共通点があり、
それでいてヘルマンより大きくなる、リアフェンダーが伸びるなど、
プラスオプションのお陰で“リクガメ通”に支持者の多い種類でもあります。
今回は例によって、明暗の2パターンでセレクトしてみました!
“ピュアホワイト”
お陰様で、写真のみの掲載で早速SOLD!
通常、褐色をベースに描かれることの多い明色部が、
純白にも近しい、澄んだ色合いを持つ凄まじきクオリティの絶品でした。
こればかりは好みの問題で、単なる良し悪しでははかれませんが、
白勝ちなものをお探しの方にとっては、堪らない一匹であったことは間違いありません。
スタンダード
命名こそ、最後まで迷って結局スタンダードとしてしまったものの、
前提としては、より黒々と育ってほしいという願いを込めて、
数ある中から黒味の強い一匹をセレクトしたものですから、
甲羅や頭部に明暗のメリハリが強いコントラストで描かれることを期待しています。
つまり、この場合のスタンダードとは並だとか普通だとか、没個性的だとか、
そういったややネガティブなニュアンスなのではなく、
良い意味での標準、つまりマルギナータらしさを全力で表現した、
原種の持つ強さを最大限生かしたデザインになってほしいというニュアンスです。
個人的には、頭部の染め分けがかなり格好良いと思っています。
ヒガシヘルマンリクガメ(スロベニア産)
今、リクガメの世界で最も有名なキャラクターのひとつであり、
現実問題、原産地の環境が日本のそれとかなり近しいこともあって、
最も飼い易いリクガメランキング一位の座を不動のものとした、
最高のペットトータスのひとつ、ヘルマンリクガメ。
今回のスロベニア産は、頭部全体がしっかり黒々としていて、
前肢の黄色味は対照的にパッと鮮やかな明るさがあり、
背甲の黒斑はいつも以上に黒々と、それでいて地色はすっきりと明るく、
全身の明と暗が豊かなコントラストで描かれていると思います。
大きさも、ベビー過ぎない安心サイズで早くも準備万端!
初めての方には飼育方法のレクチャーもありますので、ご来店をお待ちしています。
パーカーナガクビガメ(国内CBベビー)
何やら穏やかでない、最近のナガクビガメを取り巻く環境ですが、
インドネシアからやって来る定番のジーベンとパーケリーが、
生々しい話、原価が物凄く高騰しているらしく、同時に入手難が続いています。
この場合、ジャックとクイーンという表現が適切でしょうか。
キングは別で候補が挙げられるため、恐らくそのようなイメージですが、
いずれにしてもナガクビガメの顔とも言うべき上記の二種が、
我々にとって疎遠なものになってしまう事態は、どうしても避けたいものです。
今回はそのクイーンに相当する、パーケリーことパーカーナガクビガメの、
起死回生の一手とも言える、本当に有難い国産ベビーがやって来ました。
便宜上、表記はベビーとしましたが実際にはベビー期を脱していて、
その証拠に、メインフードはアカムシでもなければ生魚でもない、
乾燥エビを爆食する状態にまで仕上げられた、真の安心サイズです。
ペラペラだったはずの甲羅にも厚みが出てきて、泳ぎも達者な健康優良児。
ナガクビガメにありがちな激しい甲ズレもなく綺麗な並びで、
頭部の模様など、全てが美しく仕上がっていくのが今から待ち遠しいです!
ヌマヨコクビガメ(ベビー)
もし誰にも怒られないのであれば、思わずCBだと謳ってしまいそうになるほど、
もちろんそんなつまらないことはしませんが、それほどまでに感激の絶品!
こんなに頑張っているのに、何故なのでしょうか。
地図上で確認すると、(詳細な分類はともかく)ヌマヨコ全体の分布域は、
なんとアフリカ大陸全体のおよそ3分の2という、驚異的な広範囲に渡り、
つまりそれは、如何にこのカメが先祖代々奮闘してきたのかを表していて、
きっと過酷なはずのアフリカの地で、全土を支配せんばかりの勢いで生き永らえ、
にもかかわらず、何だかよく分からない茶色いカメ、みたいな扱いで、
世間にあまり歓迎されていない感じがするのは、決して被害妄想ではないと思います。
そこで今回は、彼らの復権を図るべくとてつもなく綺麗な2匹をゲット!
ピッカピカで、ニッコニコ、これ以上何を望むというのでしょうか。
餌食いは抜群につき人工飼料のみでOK、よく泳ぐため水も深くてOK、
明暗それぞれ揃えてみましたので、お好みでどうぞ(ちなみに現在2匹同居です)。
最後、文が走り気味になりましたが、一目見ればその良さは直ぐに分かります!
カロリナダイヤモンドガメ(ホワイト・国内CB)
通称ダイヤモンドバックテラピン、和名ではキスイガメとも呼ばれる、
その“淡水ガメ離れ”した奇抜な容姿で人気を博す、アメリカのヌマガメ。
一時の過熱的とも思えるブームは一旦の落ち着きを見せ、
最近では有難いことに、国内で繁殖されたものまで数を増やし、
憧れを抱いていたビギナー層にも優しい雰囲気が漂っています。
カロリナは、恐らく全亜種中最も正統派な見た目をしていて、
なおかつ私たちの期待に十分応えてくれる美しさまで備える定番種。
そしてこのホワイトタイプは、まさにテラピンを象徴するカラーリングであり、
「あの顔の白いカメ」と称されるほどに、人々の記憶に残りやすいものです。
今回はお客様による繁殖個体で、ちょうど売り出しスタート直後の可愛いベビー!
横顔の黒斑は比較的大粒で、なおかつ粒と粒の隙間も広めに取られているため、
成長しても白と黒のコントラストがはっきりとした、綺麗な仕上がりが期待できます。
こう見えて、人工飼料のみで育てられるほど丈夫な安心サイズです。1匹のみ!
キボシヌマガメ “WC”(スロベニア産・Pr)
一部で話題騒然となっているらしい、久々のワイルドヨロポン!
私も現物を拝むまでは、懐かしさを胸に再会を祝うぐらいのつもりでしたが、
一目見てビックリ!その美しさと格好良さに思わず鼻血が出そうになりました。
そして、実際に横にいたスタッフは鼻血を出していました。
冗談はさておき、見れば見るほど両者の発色が素晴らしい!
オスはワイルドらしい、背部の模様が千切れに千切れた微細なドットが集合し、
その影響は背甲のみならず、頭部や首筋、四肢や尻尾など、
表面と名の付くところにはもれなくびっしり、全身が星屑に彩られています。
特に頭部はある種のアメハコのオスのようで、凄まじい威力を放っています。
対するメスは、オスに比べ成長の度合いが未熟で伸びしろがあり、
それでいて発色の程度は素材としては十分、これからも美しくなり続けるでしょう。
その貫禄ある顔立ちは近縁種のブランディングガメをも連想させ、
やはりこの辺りにも、ワイルド特有の“仕込みの良さ”が見て取れます。
名無しのCBたちに比べればやはり、久々の輸入とあって高価な水準ではありますが、
ここにはもはや、安価で雑多なカメのイメージは一切なく、
珍重すべき野生資源の有難味を教えられるような、稀代の一点ものです。
ホオジロクロガメ(Pr)
これはラッキー!このサイズで輸入されたとは思えぬ最高のむちむちボディ!
今や世間から忘れられようとしているのかもしれない、悲哀のカメ。
クロガメという謎の和名は、元々本種のみに与えられた特別なネーミングで、
今でこそレイテヤマガメが同属に参入してきましたが、
長年、一属一種の変わり者としての暮らしが続いていました。
昔は東南アジアの水棲ガメの中でも名の知れた存在でしたが、
何しろ初期状態が思わしくなく、まともに飼えるだけで御の字というキャラクターで、
かく言う私も良い思い出と悪い思い出が混在する、複雑な心境の持ち主です。
パンダのことが可愛いのなら、ホオジロのことも可愛いはず、というロジックで、
いつの時代も必ず根強いファンはいましたし、いくら嫌な思いをさせられても、
その微笑みを投げかけられるとつい許してしまう、憎めないヤツでした。
とは言え、そうこうしているうちに見かける機会は減っていき、今日に至ります。
今回やって来たのは、最高の時季に、最高のコンディションで輸入された中から、
とても野生のカメとは思えぬ肉付きと、溌溂とした躍動感に惚れてセレクトしたペア。
そもそもが2匹ともかなり大きめのサイズで、いつも以上に格好良く、
それでいてオンボロな感じも殆どない、この上なく恵まれた掘り出し物です。
よく考えれば、デフォルトで全身真っ黒などなかなかいませんし、
過去何十年にも渡り全ての愛好家が夢見てきたCB化を実現するためにも、
是非ともペアでお渡ししたい、そんな思いで連れてきましたのでよろしくご検討下さい。
ノコヘリマルガメ(♀)
久々にお目見えの大型個体!マルガメの格好良さを見事に描き出した絶品!
日本のカメに無理矢理例えてみると、上のホオジロやマレーハコガメなどは、
やはりクサガメを想起させるビジュアルとそれに伴う暮らしぶりですし、
対するマルガメはと言うと、やはりここではニホンイシガメの名を挙げたくなります。
つまり全身のあちらこちらにシャープな雰囲気が見て取れ、
甲羅はセンターがグッと盛り上がり、縁がギザギザとしてエッジが効いていて、
横顔の雰囲気などは(別属ながら)まんまイシガメのそれですから、
私が初めてマルガメを好きになった時には、イシガメの変形版と捉えていたものでした。
昨今では、バタグールガメ科(アジアガメ科)の中でも飼育対象とできるものが、
非常に限られてきているのも事実で、図鑑を眺めていても虚しくなる一方ですが、
こうして懸命に生き残っているものの魅力を再認識することで、
「諦めるのはまだ早い」と、カメ側から諭されているような心持にもなります。
今回はワイルドとして輸入された中から、綺麗どころを1匹のみ、
ビジュアルの気に入ったものをセレクトしてみました。表裏の明暗のギャップが素敵!
グレーターサイレン(L)
はい、最後にお宝ゲット!
写真では格好良さを重視してしまったため、分かり難く申し訳ありませんが、
これ、かなりデカいです。通常見かけられるものの倍程度のボリューム!
グレーターと名乗るぐらいですから、レッサーよりも大きくなります。
なるはずなのですが、例によってこれが、なかなか大きくならないのです。
ハイギョとハシビロコウとの関係性、と同じものを感じますが、
何でも現地では、サイレンやアンフューマの大型個体が水鳥に食べられているそうで、
私などは「あぁ勿体ない」と、心の中でそう呟いている訳ですが、
せっかく大きく育っても、最後はチュルンなのかデュルンなのか、
結構な喉越しに変わってしまうのですから、何とも言えない虚しさがあります。
そんな切ない話は置いておいて、つまり飼育下で大きく育てるのは難しく、
また野生からピンピンした、体の内外にダメージを殆ど受けていない、
理想的な大型個体が輸入される機会を窺うのもまた難しく、
こういった掘り出し物は、早々に入手しておくが吉、ということです。
一部では有名な話ですが、本気のグレーターは長さよりも太さが凄まじく、
一般的な500ミリリットルのペットボトルぐらい、と形容され、
思わず両手で丸を作ってしまう、その衝撃は万国共通なのかもしれません。
参考までに、撮影に使用したプラケースは「中」と呼ばれるサイズです。
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