春らんまんにも程がある
春の訪れと共に、すっかり桜が満開になったかと思いきや、
ザッと降った大雨、からの強風により、花びらは散ってしまい…
そして今週末はとっても暖かい陽気に恵まれるそうで、
季節の移り変わりが本当にスピーディになりました。
飼育温度の管理や、日光浴による熱中症には、
暑さが例年以上に早まっていますので、十分にお気を付け下さい。
本日は店頭へ、素敵な洋菓子の差し入れを頂きました!
フロマージュ、なのでしょうか、見た目も可愛らしく、
その味は衝撃的な美味しさで、本当に有難う御座いました。
加えてそれが、当店より程近くのお店のものと教えて頂き、
あまりにも魅力的なため、他の方へも布教したいと思いますので、
ご興味がありましたら(誠に勝手ですが)店頭にてお問い合わせ下さい!
そのお客様とは、こちらの都合でまとまった時間が作れず、
ゆっくりお話しすることができず申し訳ありませんでしたが、
改めて直接お礼を伝えたく、恐れ入りますがまたお越し下さいましたら幸いです。
このブログでは、“土曜日から金曜日までの一週間”で新たにやって来た、
魅力的な生体の数々を、毎週金曜日の夜に一挙ご紹介しています!
(木曜日はお品書きと写真、金曜日はテキストをそれぞれ掲載予定)
金額などの詳細は、後日ウェブサイトの在庫リストへ掲載されます。
よろしければ、以下のメニューよりご参照下さい。
◆リアルタイムストックリスト◆
ミズガメ / リクガメ / ヘビ / トカゲ / ヤモリ / その他(両生類や小動物など) / 雑誌・書籍
(新着以前の在庫状況は、各ページのリストをご参照下さい!)
アカアシガメ(チェリーヘッド・“スーパーファイン” / “フルレッド”)
有難いことに、木曜写真のみの掲載で、2匹とも早速SOLD!
これまで実に十年以上、本種と向き合ってきた中で、
いくら美しさが売りのチェリーヘッドとは言え、
これほどのクオリティを放つベビーとの出会いは初めてかもしれません。
1匹目は、もうその輝きからしてとんでもないことが起きていると思い、
何と呼んで良いのか分からず、とっさに付けた呼称が“スーパーファイン”。
初生甲板の明色部は限界まで膨張し、頭頂部の赤味はとろけるようで、
言うまでもなく、成長後の仕上がりが楽しみでなりません。
2匹目は、格好良さに全振りした強烈な赤の発色が凄過ぎる、
チェリーヘッドどころか、甲羅の表裏までもが赤く染まった“フルレッド”。
腹甲の明色部に赤色が染み渡っているのはパッと見ても分かり易く、
加えて、背甲の成長線が赤くもやもやしている点も見逃せません。
いずれの個体も、単なる美しさという価値基準に留まらない、
独自性まで兼ね備えたスペシャルなベビーたちの掘り出し物でした。
ホルスフィールドリクガメ(ベビー)
メロンパンやあんぱんなど、しばしば食べ物に形容される本種ですが、
今回は春を彩る三色団子になぞらえて、パターンの異なる3匹をセレクト!
1匹目は、当店リクガメ担当スタッフ曰く、セピアカラーちゃん。
背中の黒斑が、色褪せた写真のように淡い茶色になり、
それでいて成長した部分は綺麗な乳白色に仕上がりそうな、
大きな瞳で顔立ちも可愛らしく、全体的に優しい印象が際立っています。
2匹目は、3匹中最も黄色味が強く、まるで溶き卵を塗ったよう!
背中の黒斑は、それ自体が小さめに描かれていて、
大きくなった時に色の明るい部分がより目立ち易くなると思います。
3匹目は、とにかく黒が黒々としたタイプを選ぼうとした結果、
背中の黒斑は見事にベッタリ、頭部や前肢にも強い黒味が感じられ、
それでいて成長した部分はかなりスッキリとした白さが目立つため、
モノトーンな格好良さが成長してもなお、味わえると思います。
昔からビギナー向けの入門種とされ普及してきた本種ですが、
近年では野生個体が姿を消しつつあり、一方で海外で繁殖されたものが、
可愛らしいサイズで出回ることで、より良い印象が広まりつつあります。
甲羅全体にしっかりとした厚みが感じられ、コロコロとしたシルエットが、
これまで以上に飼育欲をそそられるイメージになっているのかもしれません。
選択肢があるうちに、お好みの1匹を選びに来て下さい。
ベトナムミナミイシガメ(ライトカラー・♀)
一口にミナミイシガメと言っても、その産地により、
単なる亜種分け以上のバリエーションが存在することは、
悲しいかな、今日においても案外知られていないのかもしれません。
ほんの数年前までは、流通の大半を亜種ヤエヤマが占めていて、
つまり私たち日本の飼育者にとって、ミナミイシ=ヤエヤマという図式が、
実際に成り立っていたように思いますが、最近ではそれに加え、
ざっくり中国産と思われるタイプや、このベトナムタイプが入ってくるようになり、
複数の亜種や地域個体群が市場に混在するようになりました。
かく言う私などは、ヤエヤマしか知らなかった十年以上前に、
基亜種タイリクのゴツさと分厚さに素直に感動しましたし、
その上、当時は下手をすると幻のような位置付けであったベトナムについても、
いつか本物の、それも大型個体と対面したいと切に願ったものでした。
ミナミイシガメ種群の最西端に分布するベトナムフォームは、
背甲のセンターキールに沿って明瞭な黒いラインが走るのが特徴で、
目の後ろの模様がクッキリと描かれると共に、
頭頂部の色合いも幾分、あるいはかなりはっきりと濃厚になるため、
Cuora属に片足を突っ込んでいるのではないかと感じてしまうほど、
例えばミスジやシェンシーなどにも通ずるゴージャスさが売りのひとつ。
更に、全てのミナミイシガメの中で最も大きく成長するとされ、
ひとまず目標は20センチオーバー、噂では30センチに到達するとの話もあり、
とにかく並のミナミイシガメにはないオプションが盛り沢山です。
この個体は、同じベトナムミナミイシの中でもかなり色味が明るく、
頭や背中から強い輝きを感じる、その姿には一見の価値あり!
ミナミシロクチドロガメ(♂)
有難いことに、木曜写真のみの掲載で、早速SOLD!
基亜種キタとの違いとして、腹甲の腋下甲板と鼠蹊甲板が離れることや、
幾分小柄で、甲羅全体の厚みも薄く扁平になり易いことが挙げられ、
この個体はそういった特徴を明確に押さえた上で、
頭部全体は平均以上の色鮮やかさという、非常に秀逸な一匹でした。
元々がワイルド由来のため、ナチュラルな仕上がり具合も嬉しいポイントです。
セントラルパイソン(♂・♀)
元々は、国産のベビーとしてやって来た個体が育ったものですが、
幼体特有の未熟で透明感の残る姿がもう思い出せないほどに、
サイズ的には可愛らしさを感じさせつつも、
色彩は成体のそれを彷彿とさせる、カチッとした仕上がりはお見事!
分類には諸説ありますが、やはりspilotaから一度は独立したbredliですから、
種親の選定において最も重要視されたのは、まさに純血性。
その上で、赤レンガを思わせる美しさがきちんと楽しめるように、
そういった意味でのクオリティにも十分気を遣われている、
ブリーダーの拘りが、実際に誕生した子孫たちからひしひしと伝わって来ます。
現時点でもそれなりの格好良さを描き出してはいるものの、
やはり魅力が解き放たれる真の姿は、成熟したその時までのお楽しみであり、
顔立ちの厳めしさ、筋肉質な体躯の見事さ、そして発色の鮮やかさなど、
この先の成長が楽しみでしかない、将来有望のオスとメスです。
(写真は1、2枚目がオス、3、4枚目がメス)
ボールパイソン(パステルモハベ・♀)
通称パスタベ、レシピはそのまま、パステル×モハベです。
モハベのお陰で模様は乱れ、散らばり、ミステリアスな雰囲気に。
そこへパステルが加わることで、明色部の鮮やかさがより顕著になり、
原種の味を活かしつつ、明るく華やかなイメージを獲得しています。
おおむねアダルトサイズと呼んで差し支えない、
今すぐブリーディングにも参加できそうな、立派な大きさのメスで、
ベーシックながら人気のコンボモルフですから、
観賞用にも、抱きヘビ用にも、種親用にも、活躍は多岐に渡るでしょう。
暖かくなってきたこのタイミングでの出物というのも、有難いです。
コーンスネーク(テラッツォ・♂)
コーンの世界におけるパターンモルフと言えば、
古典的なモトレー、そしてストライプに始まり、
他にブラッドレッド(ディフューズド)やテッセラなどが有名ですが、
大理石を意味するこのテラッツォは、知る人ぞ知る隠れた銘品種だと思います。
テラッツォの難しいところは、成熟して初めてその魅力が露わになり、
幼体や、成長過程ではその強みや旨みが広く伝わり難いため、
ファンの層も得てしてコアになりがち、という点が挙げられるでしょう。
(ロージーラットスネークの話をし始めると余計ややこしくなります)
この個体はオスらしく、はっきりとした赤味を呈した上で、
体表の、特に下半身にシルバーのスプレーを吹き付けたような、
他のコーンにはない鉱物質な出来上がりをお楽しみ頂けるようになっています。
先のロージーのことも考慮すると、更なるコンボ化を狙わずとも、
シングルのテラッツォ、に留めておくのが乙な楽しみ方なのかもしれません。
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