一応、梅雨入り
先日の火曜日より、東海地方も梅雨入りした模様ですが、
意外と晴れ間も見られる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
まだまだはっきり夏とは言えない寒暖差の中で、
ヒトも爬虫類も体調を崩さぬよう、気を配って参りましょう。
さて、本日は色々な意味で“ビッグ”なキャラクターが盛り沢山!
もちろん可愛らしいベビーもチラホラ…
しかしながら、デカ盛りがやけに目立つラインナップにてお送りします。
スマトラブラッドパイソン(スーパーブラック・♂)
その立派なサイズ、そして何より色彩のクオリティ、どれを取っても素晴らしい絶品!
何を隠そうアメリカにおいて繁殖されたこの一本は、
その名を“スーパーブラック”と言い、いわゆるフルブラックとは異なり、
黒味を増す努力を丹念に続け、セレクティブブリードが施されたモルフのひとつなのです。
かのレオパに例えれば、まさしくブラックナイトのようなものでしょう。
つまり、ある種の約束された黒と、仮にこの個体を種親に用いた暁には、
その子孫にも比較的安定して黒々とした形質が受け継がれるという、
観賞用にも繁殖用にも、全く以って見逃せない掘り出し物です。
(この場合はメスよりも、あえてオスの方がブリードに使い易いと思います)
おまけにベタベタ触れる抱きヘビ仕様…非の打ち所がありません!




マラヤンブラッドパイソン(T+アルビノ・♂)
マラヤンが本来得意とする、どす黒い紅色も素敵ですが、
ご覧のようにお洒落なサーモンピンク仕立ても、違った趣向で面白い!
T+アルビノは、完全なアルビノであるT-に比べて下位互換と言いますか、
とある分野においてはやや下に見られる傾向が散見されますが、
こと本種においては、単に優劣という短絡的な発想で捉えることを許さない、
双方に異なる魅力があって、見事な住み分けがなされていると思います。
その美しさ、素晴らしさについては文字で語るよりも、
写真をよくご覧頂いた方が良いでしょう。
綺麗に育てられた、飼い込みのミドルサイズです。




バイパーボア(セレクション / ♂・♀)
こちらとしては、ガッツポーズ案件以外の何ものでもありません。
いくらか輸入されたバイパーの群れより、圧倒的に目を惹いた2匹がこちら!
久々に見た、全身が明るいレッドに色抜けした最高に美しいオスと、
これぞ文字通りのバイパー、毒ヘビの如く模様のコントラストが素晴らしいメス、
全く異なったタイプではありますが、どちらも大変に魅力的な逸品です。
両個体とも肉付き良好、嫌な外傷もなく、お伝えすべきマイナスポイントはなし。
いくら個体差があるとは言え、明らかに面白いヤツはご察しの通り頻出しませんので、
写真を二度見してしまったが最後、どうかお早めにご検討下さい。




ブルーテグー(M)
爽やかな色彩を身に纏い、これまた颯爽と登場したのは、
テグー界最美種の呼び声が高い、不朽の人気種ブルーテグー!
いわゆるブラックアンドホワイトテグーとは兄弟のような間柄で、
言うまでもなく用いられた色自体は大変よく似ているのですが、
こちらブルーテグーの方が、すきっとした白さが際立ち易いことや、
鼻先がシャムネコのようにぼわっと染まったり、
“黒い涙”と呼ばれる目元の黒斑などが、主だった違いとして認知されています。
今のところメスっぽいこの個体、ハンドリングも簡単にさせてくれる良い子ちゃん!



ホオジロクロガメ(フルアダルト・Pr)
これは久しぶりに嬉しい特大サイズの掘り出し物!
この厳しい情勢の中でも、ホオジロ自体は時々輸入されていましたが、
ガッツリ大きく育っていて、しかもほぼダメージなしのツヤピカ状態で、
肉付きおよび餌食いにも問題がなく、何よりも格好良過ぎる、
こんなに見事なワイルドのペアは久々、思わず大興奮の代物です!
本種はあいにく、個体にもよりますが大概は成長がめちゃめちゃ遅いカメとして有名で、
また、この良い具合に摩耗した甲羅の質感などは、飼育下ではほぼ再現不可能ですから、
ワイルド至上主義ではありませんが、この佇まいなどはもはやアートの域!
繁殖を目指しても目指さなくても、ただ飾っておくだけで惚れ惚れする最高のペアです。





アンボイナハコガメ(ベビー)
補充、と呼べるほど頻繁には取り扱ってきませんでしたが、
個人的にはマレーの中で一番好きな、最もフラットな基亜種アンボイナ。
ハコガメと思えば甲羅の平たさは残念と捉えられるかもしれませんが、
今はなきアンナンガメや、ミナミイシガメの仲間という考え方をすれば、
ハコガメらしからぬ背の低さは、かえって持ち味となり、
スタイリッシュという表現さえ似つかわしい素敵なカメに早変わり!
そもそもマレー自体、本来は水中できちんと泳ぎ回る種類ですから、
水の底にただ座らせておくだけでは勿体ない、歴とした“ミズガメ”なのです。
顔の塗り分けのコントラストが、一番くっきり描かれるマレーというのもお忘れなく。
体色の明暗でセレクトした2匹、リーズナブルな価格帯も嬉しいですね。



ニシキマゲクビガメ(WC・ベビー)
これは個人的に結構良い仕事をしたと、既にこの時点で満足してしまっている、
本当は“ハイカラー”と呼んでやりたい、ワイルドベビーの群れからセレクトした2匹!
何が選考基準であるか、それは若干企業秘密でもありますが、
(必要とあらばお渡しの際にはきちんとご説明します)
サイズ的にこの段階では、腹甲側にさほど個体差は生じませんので、
あくまでも背甲側から見た赤味の強さに着目し、
成長に連れて着実に赤く赤く色付いていく、そんなタイプを選びました。
こんなことを十年以上続けていますので、少なくともハズレではないことは確かです。
嬉しいことに早くも人工飼料に餌付き、お迎えを待ち侘びています。




アズマヒキガエル(セレクション・♀)
前の飼い主様の高尚な趣味がよく表れた、文字通りの三者三様、
ベーシックなものの両脇に、妙に黒いものと妙に赤いものが並ぶ、
ヒキガエルの魅力を世に知らしめるべく送り出された、素敵なギフトです。
集めて楽しい、育てて楽しい、眺めているだけでもなお楽しい、
私たち日本人にとってはあまりにも身近なキャラクターでありながら、
世界中のカエルを集めても、これほど愛嬌に溢れた種類もなかなか見当たらない、
業界を挙げて末永く大切にしていきたい、秀逸なペットフロッグ。
有難いことに全個体がフードに餌付き、活きた虫を必要としない特別仕様です!




ペルビアンホワイトレッグジャイアントセンチピード(L)
Scolopendra gigantea
念のため申し上げておくと、一応にわかではありません。
個人的に長く興味の対象であり、数年前には集中的に取り扱っていたのですが、
諸々あって、少しご無沙汰であったのも事実です。
ずっと欲しかったホワイトレッグ、今やすっかり有名になりましたが、
やはり世界最大、ということになっているそのブランドが、色褪せることはないでしょう。
20センチオーバーの大型個体、しかしもちろんまだまだ成長期真っ盛り、
飼育方法も随分と確立されてきたこの時代には、
もう一度腰を据えて、中長期的な視点を以って楽しんでいきたい一生モノ。
欠損らしい欠損も見当たらず、もちろん健康状態も抜群の、嬉しい飼い込み個体です。



ペルビアンオレンジレッグジャイアントセンチピード(L)
Scolopendra robusta
上のホワイトレッグと同じく、分類や学名表記については諸説ありますが、
他にロブスタとも呼ばれている、定番の大型種オレンジレッグ!
始めたばかりの頃は、同じく赤いロブスターに掛けて覚えたものですが、
ロブスタとは強健、屈強の意味だと後で知り、赤っ恥をかいたのも今では良い思い出です。
アジア産のオオムカデの中にも匹敵するサイズ感を持つ種類は存在しますが、
やはり中南米の彼らが持つ禍々しさは、それはそれで独特です。
よく言われるように、脚の長さや体の太さなどを考えると、
外すことのできないマストアイテムのような存在感があります。
こちらも同じく現在20センチオーバー、ロブスタとしてはかなり巨大な、
それでいて同じく欠損らしい欠損のない、本当に見応えのある一匹です。



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