どうなるマスク
夜間の最低気温が随分と上がってきた今日この頃、
ミズガメの屋外飼育をスタートするのには、
そろそろちょうど良さそうな季節を迎えました。
野外での飼育はあくまでもハイリスク、ハイリターンであることを忘れずに、
なるべくカメと飼い主さんにとって快適な暮らしが実現できると良いですね。
さて、今週はビギナーさんにとって嬉しいキャラクターから、
通、物好きな方にとってもパンチの効いたキャラクターまで、
良質で目を惹くこんな生体たちをズラリと揃えてみました!
カロリナダイヤモンドガメ(コンセントリック・EUCB)
2匹仲良く手を繋ぎながら登場したのは、
ずっと欲しかった、待ち侘びていた、念願のコンセントリックベビー!
しかも人気のホワイトフェイス、ラインもしっかりとグリグリで、
甲羅の地色もすっきりと色抜けしており、隙間も広めなので、
嫌でも美しく仕上がってしまうこと間違いなしの逸材揃いです!
しかも今回は、まさかのヨーロッパから輸入された全く新しい血統で、
昨今、国産テラピンが存在感を強める流れにおいては見逃せない、
血筋をバラけさせる意味でも重要な駒となりそうです。
幸いにして過剰に高価ではありませんので、頭数も僅かですからお早めに!



オオアタマヒメニオイガメ(国内CBベビー)
ミシニでもカブニでもない、こちらはヒメニ。
かつてもう少し流通量が多かった頃は、その二大巨頭に次いで散見されたため、
今より呑気に構えていても何とかなっていたのですが、
知らぬ間に野生個体の輸入がストップしたかと思えば、
あれほど盛んだった国内繫殖の勢いもやや陰りを見せてしまい、
今日では下手をすればプチレア種ぐらいの扱いになっているのかもしれません。
カブトニオイが格好良い系だとすれば、こちらはやはり、可愛い系。
サイズ感はミシシッピニオイに近く、コンパクトに褐色のニオイガメが楽しめます。


ヒメハコヨコクビガメ(フルアダルト・Pr)
最近では殊更に、コンゴを原産とするドワーフフォームが持て囃されていますが、
今から十数年前に、本種が初めて日本の地に降り立った時、
“曲頸類最小種”として世の中を震撼させたあの日のことは今でも忘れられません。
今回は、恐らくいずれも当時来ていたものと同じタイプと思われる、
初入荷に近いロットのペアから得られた国内CBのベビーが立派に育ったオスと、
それとは全く類縁関係のない、別のところで長く飼い込まれていたメスとのペア。
初期のナヌスは甲羅の四隅が強く張り出したような武骨なシルエットで、
当然ドワーフフォームと比べれば大柄な訳ですが、優劣という捉え方ではなく、
同種内の多様性を保全するという意味で価値を見出していきたい、立派な種親候補です。





ヒナタヨロイトカゲ(Pr)
帰ってきたヨロイトカゲ!(シン・ヨロイトカゲでも可)
当店では偶然にも、お隣のマサイヨロイトカゲは数ペア取り扱いましたが、
実はこの流れの中では、トロピクスは初!ようやく手に入りました!
ちょっと無理矢理ですが、マサイがサンゲイザーに似ているのだとすれば、
こちらヒナタは、どちらかと言えばアルマジロ寄りでしょうか。
改めて観察してみると、頭部の大きさや体全体の厚みなどがマサイとはまるで異なり、
かなり肉厚でマッシブな印象が強く、小型種と思いきや意外とボリューミー。
今回は既に輸入されたのち、暫く飼い込まれていた状態抜群のペアで、
嬉しいことにオスはイエロー、メスはレッドと別カラー同士で面白いです。
次はいつ輸入されるのか分かりませんので、こうした旬のものは見かけられるうちに。
そして是非とも国内ブリードを目指して、気長にコツコツと育てて頂ければ幸いです。





アンボンアオジタトカゲ(ベビー)
出ました、ズルいヤツ!絶対に可愛いヤツ!
流石に手の平の中に納まってしまうのは反則でしょう。
本人は知らん顔で鋭い眼差しを向けていますが、それがまた可愛らしいです。
最もベーシックなアオジタのひとつで、ハルマヘラアオジタトカゲとも呼ばれています。
今回は背部のバンド模様が綺麗で、小さいながらもふっくらとした1匹をチョイスしました。
一生ものは言い過ぎですが、長くしっとりと大事に付き合える銘トカゲです。


アカメカブトトカゲ(ベビー・Pr)
これは小さい!ただし色々あって、コンディションは良好!
もはや言わずと知れた大人気種の代表的存在ですが、
やはり本当の“アカメ”になった大型個体は見慣れていても、
まだまだこの赤い頭の状態でご覧になる機会は少ないと思います。
実は今回、輸入屋さんでストックされていた期間が長かったため、
有難いことに当店にやって来た時点で既に状態は整っており、
なおかつ達人の目利きにより、このサイズにして早くもペアが揃っています!
こんなにピカピカの育ち盛りを、みすみす見逃してしまう手はありません。



イボヨルトカゲ(ニカラグア産)
再び出会えたのが個人的にとても嬉しい、噂の単為生殖卵胎生トカゲ!
最近改めて気が付いたのが、本種の学名は種小名がflavimaculatum、
つまり“キマダラヨルトカゲ”という和名でもおかしくなかったのかもしれず、
正直、略称イボヨルの語感の良さも捨て難いと言えばそうなるのですが、
キマダラの響きに、ついそちらの方が良かったのではと悩んでしまいました。
改めて見ると、体中に優しく灯る黄色い斑紋は間違いなく綺麗で、
頭部のヘルメットを被ったような硬いパーツも萌えポイントのひとつであり、
何処までも古代のトカゲ感が迸っているところが本当に素敵なヤツです。
何度も申しますが、単体で繁殖することができ、しかも子を直接産むため、
ただ状態良く飼育を続けているだけで、いずれはひとりで増殖する末恐ろしいトカゲです。




クスシヘビ(♀)
ギリシャ神話に登場するアスクレピオスの使いとして有名な、
漢字で書くと薬師蛇となる、医療関係の方々には特に気にして頂けると嬉しい、
欧州三大ナミヘビのひとつ(ただしペット的には依然マイナー種)。
実は最大2メートルにも到達するらしいのですが、それもまた無理難題であり、
実際には役割的にもよく似た日本のアオダイショウ並みとしておけば問題ないそう。
アオダイショウに比べ頭の幅はやや控えめですが、頭部全体の厚みが凄く立派になり、
何よりも全身の異常なまでの“テカり”が、神秘のオーラとして漂っている気がします。
これをはっきりと口にするのには少々悲しさもありますが、
現実的に、クスシを大きく育て過ぎて持て余しているなんて方に出会ったことはなく、
つまりその珍しいはずの巨大クスシを目指して、人知れずコツコツと育ててみては如何でしょうか。


ボールパイソン
プーマ(♂)
コンボ内容は、スパーク×イエローベリー。
イエローベリーコンプレックスのひとつであるスパークとの、スーパー体です。
(ちなみに、スーパーイエローベリーはご存知アイボリーです)
プーマとしての表現型が好みであればドンピシャですし、
あるいは、イエローベリーコンプレックスの中でブリードして遊ぼうとした時、
異なるモルフがひとつに合わさっていた方が、
生まれてくるベビーのバリエーションにもバラ付きが出て面白いと思います。

バンブーイエローベリー/グラベル(♀)
先にお伝えしておくと、体のサイドに並んだハートマークがめちゃ可愛い!
バンブーは、モハベやレッサーなど超有名モルフを数多く擁する、
ブルーアイリューシスティックコンプレックスに含まれる、中でもかなり新しいモルフで、
シングルの状態でも強い個性を発揮するため、多方面で人気があり、
そこへイエローベリーコンプレックスのひとつを加えた、ブリードにも強い期待のメスです。
ちょっと乱暴な言い方ですが、バンブーのメスというだけでもかなり熱い!
(イエローベリーorグラベルの表記問題については、お問い合わせの際に別途解説します)

イエアメガエル
ノーマル
※複数匹います!
最近のイエアメ事情としては、ノーマル状態でも青味の強いものが多く、
しかし今回は原点回帰、爽やかなグリーンが映えるこんなタイプ!
つまり全身の黄色味が戻ってきたという訳ですが、
実際に鼻先の方をよく見てみると、少し黄色いラインが入っていることが分かります。
ひとまずコオロギをよく食べていますが、順次フードにも餌付けて参りますので、
活きた虫が苦手な方でも安心して育てられるように、お渡しの準備を進めています。

ブルーアイ
※複数匹います!
こうして写真を並べてみてよく分かるのは、
ブルーアイは何も目の青さだけが面白いのではなく、
体色がミルクを足したような、柔らかく白抜けするところにも注目すべきでしょう。
アザンティックなのか、はたまたリューシスティックなのかは分かりませんが、
今回は特に白さが際立った個体ばかりをセレクトしてみました!

スノーフレーク
※複数匹います!
ラストは大人気のスノフレ!こればかりは注目せざるを得ない名作のひとつ!
通常のイエアメガエルに時折現れる、背部の白くて小さな斑紋。
これを鬼の選択交配により、力尽くで増殖させたという世にも恐ろしい品種です。
実はこの模様、成長に伴って次第にその存在が露わになっていくことになっているため、
現状の安心サイズでこの発色ですから、将来期待の有望株であることは間違いありません。

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