黒い三連星
先日お客さんと話していたことなのですが、
生体を購入するにあたって外せないポイントのひとつとして見た目があります。
形が綺麗なのはもちろんのことなのですが、
色も重要なチェックポイントでしょう。
スタンダードな色よりは明るい色や暗い色、
赤や黄色、色彩変異している個体は貴重ですし高値で取引されていますね。
綺麗なものは僕も好きですが本当にお勧めしたいのは地味な個体です。
地味だと少々言葉が強いですが落ち着きのある色、形の生体がいいんじゃないかなと思います。
なぜかというと綺麗で派手なものはとても興奮しますし欲しくなります。
ですがその最初の興奮を持続させることはとても大変なことです。
なので興奮しつつもしっくりきて落ち着きのある、
末永く好きでいられる生体を選んで頂きたいものです。
そして今回は決して派手とは言い難い全身黒ベースのカメ3匹です!
キボシヌマガメとキボシイシガメ2匹のキボシトリオです(笑)。
まずはキボシヌマガメです。
学名はEmys orbicularisで、
英名はEuropean Pond Turtleと言い、
ヨーロッパヌマガメやヨーロッパポンドの方が親しみ深いですね。
最大甲長は約20センチと手頃なサイズ。
分布域が広いため形態の差異が多いため大体8亜種に分けられていますが、
より細分化するべきという声もあるようです。
この個体は甲長14センチのオスのアダルトです!
今回のブログのテーマである黒・地味・スタンダード全てを兼ね備えた、
今日の主役に相応しいカメですね。
ですがただただ黒いだけではなく、
首から始まって手足や甲羅に細かく黄色が散りばめられていて、
まるで小さなプラネタリウムのように思います。
姿も普通と言われてしまったら否定はできないのですが、
僕的に尻尾の鱗が大きく長さもあり、
オオアタマガメの尻尾とよく似ている所がいいと思います。
最後はキボシイシガメです。
学名はClemmys guttataで、
英名はSpotted Pond Turtleと言います。
最大甲長は約12センチと小型の部類のカメであるため人気が高いのかなと感じます。
基本的にニホンイシガメのように水棲傾向が強いですが、
自然化では浅い水場を好むため飼育下でも水深は浅めにしてあげましょう。
食性が雑食である所も人気の秘訣かもしれませんね。
今回は国内CBのベビーで、
数ある中から個人的に気になった2匹をご紹介します。
まずは少し大きめのこちらの個体です。
特徴の一つである頭部と背甲板に打ち出された黄色の斑紋がとても綺麗で、
小さく、だけどしっかりとした1等星のような存在感があります。
またキボシイシガメのもうひとつの特徴である、
頭部から首、腹甲のピンク色もとても広く鮮やかな個体です。
お次は小さいけれど魅力てんこ盛りの個体です。
キボシイシガメが黒いのは知っての通りですが、
この個体は特に黒が濃くはっきりとしていて、
頭部に至ってはその特徴が顕著に表れており、
くっきりとした黄色とピンクがさながらネオンを連想させます。
そして1番のオススメが何と言っても腹甲です。
ピンク色の面積が尋常じゃないくらい広く鮮やかで、
パッと見では分かり辛い所が一番凄いとは、
なんともいじらしいやつですね(笑)。
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